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なぜマグネシウムなのか?

マグネシウムは、1808年に1808年英国王立研究所の化学者サー・ハンフリー・デービー(Sir Humphry Davy)により発見され、1896 年にドイツでカーナライトを用いた塩化マグネシウムの電解工場が稼動を開始し、工業化が始まりました。

アルミニウム、チタンと並び、比較的新しい金属材料であります。

マグネシウムは原子番号12の金属元素。元素記号は Mg。

周期表第2族元素の一種で、ヒトを含む動物や植物の代表的なミネラル(必須元素)であり、とりわけ植物の光合成に必要なクロロフィルで配位結合の中心として不可欠な元素です。

マグネシウムの比重は1.7と実用金属の中で最も軽量であるとともに、適度な強さもあり、環境対策や省エネルギー対策が必要とされる運送機器や携帯機器の分野で活用されています。

また、反応性の高さから脱酸素剤や脱硫剤、さらに有機化学的にはグリニャール試薬の構成元素として欠かせない材料です。

マグネシウムについて一般的によく知られている特性としては、軽量性、比強度、人体無害な安全性、豊富な資源、振動吸収性、電磁波遮断性、寸法安定性、被削性、対アルカリ性、起電力・流電性、水素吸蔵性、超電導性、リサイクル性などがあります。

豊富な資源

マグネシウムはクラーク数1.93と地球上で8番目に多い元素です。

そのため、レアメタルと違い、地中、海中に普遍的に存在しますので、わが国にも豊富に存在します。

表1.クラーク数

順位 元素 クラーク数
1 酸素 49.5
2 ケイ素 25.8
3 アルミニウム 7.56
4 4.7
5 カルシウム 3.39
6 ナトリウム 2.63
7 カリウム 2.4
8 マグネシウム 1.93
9 水素 0.83
10 チタン 0.46

※クラーク数:クラーク数(Clarke number)とは地球上の地表付近に存在する元素の割合を火成岩の化学分析結果に基いて推定した結果を質量パーセントで表したものである。(出典:Wikipedia)

表2.大陸内部岩塩鉱床のマグネシウム含有量

主要構成鉱物 元素 Mg含有量(wt%)
カーナライト MgCl2・KCl・6H2O 9
ポリハライト 2CaSO4・MgSO4・KSO4 5
カイナイト MgSO4・KCl・3H2O 10
ドロマイト MgCO3・CaCO3 13

表3.海水中の主な金属元素濃度

元素 Mg含有量
(mg/ℓ)
ナトリウム(Na) 10,500
マグネシウム(Mg) 1,300
カルシウム(Ca) 400
カリウム(K) 380
ケイ素(Si) 3
アルミニウム(Na) 0.01
鉄(Na) 0.01
銀(Na) 0.003

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